「品川キヤノンオープンギャラリーねこ写真展2023」終わりました!
「品川キヤノンオープンギャラリーねこ写真展2023」、本日終了しました。たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。
今回の私の展示タイトルは「わたしは ねこで できている」でした。
左から7番目(右から2番目)の上下2枚が私の展示作品ですが、遠くから見ると普通のポートレート写真のように見えると思います。
展示の前まで来ると、写真の中に細かい点や粒が見えてきます。この時点で「なんだこれは?」と思われる方が多かったようです。
展示作品に顔を近づけると、たくさんの小さな写真が集まっていることが辛うじてわかります。
この小さな写真はすべて、私がこれまでに撮影した猫写真です。1つの作品に5,000枚以上、上下2点で10,000枚以上の猫写真を使っています。このように、たくさんの写真を組み合わせて大きな1枚の写真を表現したものをフォトモザイクアートと呼びます。
あまりにも小さくて見えづらかったので、途中から主催者の方が虫眼鏡を用意してくださいました。(面倒な展示でスミマセン...)
虫眼鏡を使ってじっくりとご覧いただいたお客様も多くいらっしゃいました。フォトモザイクアートの世界を楽しんでいただけたのではないかと思います。
虫眼鏡を使っても猫の姿はよくわかりませんね...💦
今回の作品を作る中で一番大変だったのは、素材集めでした。2009年から2023年までの15年間に撮影した写真から、まず70,000枚以上を選別。さらにこの中から猫が写っていない写真を取り除いて、約50,000枚の素材データを用意しました。写真のリサイズやデータのコピーなども並行して行っていましたので、2台のパソコンを2か月間くらいフル稼働させていました(笑)
そして、メインにする写真を決めた後は、フォトモザイクアートを作成するフリーソフトの出番です。使う枚数や配置方法などいくつかのパラメータがあるので、設定をいろいろと変えてはフォトモザイクアートを作成し、実際にプリントして確認する作業を繰り返しました。使う枚数を多くすると表現は滑らかになるのですが、1つ1つの写真が小さくなりすぎて猫写真でできていることが判別できなくなります。逆に枚数が少ないとギザギザが目立つようになるため、そのバランスを取るのが難しかったです。プリントした写真を離れて見たり近づいて見たりしながら、最終的なパラメータを決定しました。
できあがった作品を見ると、猫の模様や色に合わせて写真が配置されているのが面白かったですね。
こちらは上に展示した写真を拡大したもので、向かって右側の目の付近です。黄色の目が菜の花や芝生で表現されていました。黄色の滑り台もありますね。中央の瞳孔の部分には、鏡に映ったおはぎがいます。
こちらは下に展示した写真の、向かって左側の瞳付近です。青い瞳の正体はブルーシートと青空でした。富士山の写真も2枚入っていました。
うちのねこたちが多く集まっている場所もありました。切り取ったこのエリアの中に、トラジの写真が11枚、おはぎが4枚、こぐれが2枚あります(たぶん)。上から2段目、右から3枚目の写真は、レースカーテンの向こうにトラジがいます。
ロンさんを見つけるのは苦労しました。何度探してもなかなか見つけられなかったのですが、ようやくこの中央付近にロンさんを発見しました。
今回の展示について、うれしい感想をいただきました。
「油絵的」「まるで絵画のよう」
「油絵のような、フェイラーの織物のような質感」
「立派な現代芸術」
「超巨大プリントで見たい」「壁面全面ぐらいで!!」
いつか、壁面全面を使ったフォトモザイクアートに挑戦したいと思います!
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